【ZEH住宅】なぜ省エネ住宅が求められているのか
現在住宅業界では、高いレベルの省エネ住宅を建てることが求められています。
皆様が持つ、“省エネ住宅”のイメージは、どんなものでしょうか。
「地球に優しい」
「光熱費がかからない」
「高性能で高そう・・・」
そもそも、なぜ高いレベルの省エネ住宅が求められているのでしょうか。
それは、カーボンニュートラルを実現させるためです。
カーボンニュートラルとは、CO₂などの温室効果ガスの排出量を減らし、
植林・森林管理などによる吸収量を保全あるいは強化することで、
「温室効果ガス排出量-吸収量=ゼロ」とすることです。
カーボンニュートラルを目指す理由は主に2つ挙げられます。
1つ目は、気候危機を回避するためです。
世界的に、温度の上昇・洪水・南極の氷融解・干ばつなど、異常気象による被害が問題視されています。
日本も、台風や豪雨、豪雪などによる自然災害が近年増加しています。
今年の梅雨明けの早さや、6月下旬からの厳しい暑さには、危機感を抱いた方も多いのではないでしょうか。
これらの異常気象は、温室効果ガスが多く排出されたことによる地球温暖化が原因と考えられています。
ですので、カーボンニュートラルを実現させることで、気候危機を防ごうとしているのです。
2つ目は、日本経済を守るためです。
現在、世界的に問題となっている気候変動に対して、具体的な対策を取らない国・企業に対しては、
投資家・金融機関等が投資・融資を控える傾向にあります。
実際に石炭火力発電に対する損害保険の引き受けを停止するなどしている保険会社もあります。
日本全体でカーボンニュートラル実現に向けて取り組んでいくことで、
日本企業を守ろうとしているのです。
また、一般の消費者にもカーボンニュートラルへ対する意識が高まっており、
環境に配慮した企業の商品を選ぶという方も増えています。
カーボンニュートラルを実現させるため、各国で温室効果ガスの削減目標が掲げられています。
日本では現在、目標を従来よりも大きく引き下げ、
2030年までに2013年度に対比して46%削減すること
2050年までにカーボンニュートラル社会を達成すること
が掲げられています。
国は目標達成に向け、“高い省エネ性能を持った家しか建てられない”様に、法制化を進めています。
建築業者として省エネ住宅の施工スキル・経験値を上げるため、
お施主様の住まいが10年・20年経っても価値の高い住まいであるため、
今から高い省エネ性能を有する住宅を建てる必要があります。
省エネ住宅を建てることは、何十年後の地球・日本を守ること、お子様の未来を守ることに繋がります。
このまま地球温暖化が進むと、2100年には2000年頃と比べて平均気温が最大4.8℃上昇すると予測されています。
夏は夜も30℃を下回らず、日中は40℃を超える日も珍しくなくなり、4月~10月は半袖・半ズボンで過ごす様な気温です。
年間5000人の人が熱中症により命を落とす恐れがあります。
今0歳のお子様がいらっしゃる場合、お子様が78歳になったとき、そのような状況の中生活しなければならないということです。
それだけでなく、実際に建てて暮らす方にもメリットがあります。
建てるときのイニシャルコストはかかっても、光熱費がかからずランニングコストを抑えることができるため、
トータルのコストで見たとき、省エネ住宅の方がコストパフォーマンスが良いです。
省エネ基準を満たした住宅からZEH住宅にした場合に増加する断熱工事費は、
冷暖房費が抑えられることで5.2年で回収できるという新潟県のデータもあります。
また、ZEHレベルの省エネ住宅を建てることで、
低炭素建築物や長期優良住宅などの認定を受けることができたり、
税制優遇・金利優遇・補助金を受けることができたりします。
和ごころ工房では、都市部狭小地・多雪地域へ対応した、
太陽光パネルを設置しないZEH住宅である【ZEH oriented(ゼッチオリエンテッド)】を推奨しております。
環境とお財布に優しい省エネ住宅、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
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